そして、褒める子育ては本当に良いものなのかしら?
こんな疑問にほんの少しでもお役に立てればうれしいです。
私はオーストラリアで子育てをしていますが、これまでの経験から、海外では本当に子供をよく褒める文化が根付いていると実感しています。
ここでは、私が海外での子育てを通じて学んだ「褒めること」の大切さについて、少しシェアさせていただきます。
もちろん、子育てに「正解」というものはなく、どの方法が一番良いかはそれぞれの家庭や子供によって違うでしょう。
この記事では、私が経験した海外の子育て情報をシェアすることで、少しでも他の親御さんにとって参考になる情報を提供できればと思っています。
ですから何が正しいかを断言するものではありません。
海外子育ては子供を褒める|謙遜は美徳とは限らない!?
私は日本の文化で育ってきたので、オーストラリアの「褒める子育て」に最初は少し戸惑得こともありました。
海外のママやパパが、子どもを褒める姿を見ていると、自分の子育ても改めて振り返りたくなります。
例えば・・・
わが子が成長していく過程で、、、
- 赤ちゃんの頃には寝返りができるようになると「すごい!すごい!」
- お座りができるようになると「すごい!すごい」
- 一歩でも歩けるようになると「すごい!すごい!」・・・
このように、子供が何か少しでも昨日よりできることが増えると「すごい!すごい!」と大げさなくらい喜んでいました。
今思うと、少しのことでは褒めなくなっていた自分に気づき、少し驚きました。
あなたの子育てはどうでしょうか?
子どもを褒めることへのハードルが高くなっていませんか?
海外子育ては人前でもよく褒める!
冒頭でもお伝えしましたが、海外では本当に子どもをよく褒めます。
人前でも、場所を選ばずに子どもを褒めることがよくあります。
たとえば、子どもと一緒にいるときに、「お子さん、すごいですね」「賢いお子さんですね」「良いお子さんですね」・・・など、他の人から子どもを褒められることもありますよね。そんな時、あなたならどんな返事をしますか?
せっかく褒めてくれたのに、それを否定するような返事をしていたのです。
このような経験、あなたにもありませんか?
とはいえ、日本では謙遜が自然な流れだったりしますよね^^;
誰かに自分の子供を褒められても、日本のように謙遜して返酢ことはあまり見かけません。少なくともわたしの周りでは、そうした場面はほとんど見たことがありません。
それどころか、「そうでしょ〜、うちの子はホント良い子なのよ」「この子を誇りに思っているわ」と、堂々と自信に満ちた言葉に、最初は驚いたこともあります。
正直、最初の頃は少し驚き、少し引いてしまう気持ちがあったことも否定できません。
ですが、今ではそのように堂々とわが子を褒める親を見て、とても素敵だなと感じるようになりました。
なぜなら、そんな親の言葉を聞いている子供の顔を見ると、それがどれほど嬉しそうで、誇らしげな表情なのかを感じるからです。
海外子育て、日本の謙遜は美徳とは限らない
日本の文化では、どちらかというと自分や家族を少し控えめに表現し、『謙遜を美徳』とする考えが根付いていますよね?
そのため、自分の子どもを褒められたときに「そうなんですよ、ホント良い子なんです」と素直に言うと、褒めた方も少し戸惑ってしまうことがあるかもしれません。
ですが、
場合によっては、謙遜の言葉をそのまま受けとって、違った意味で解釈されることもあるんです。
例えば・・・
「愚息」や「愚妻」などと言う表現は、日本では使われることがありますが、海外では自分の息子や妻をそのように表現することはほとんどありません。むしろ、身近な人たちのことを堂々と褒めることが一般的です。
何が言いたいかというと、
このように、謙遜が美徳とされる日本の文化と異なり、海外では謙遜があまり好まれない場合があります。
さらに、謙遜が子どもに与える影響も考える必要があります。
なぜなら謙遜の文化は、大人の社会に根付いたものであり、子どもにはあまり通用しません。
もし親が他人から褒められたときに謙遜してしまうと、子どもはその否定的な言葉を素直に受け入れてしまいます。
大好きな親から否定的な言葉を聞いた子どもは、それを自分自身に当てはめてしまい、「自分はダメなんだ」と感じることがあるかもしれません💧
もちろん、謙遜が日本の文化として根付いていることは理解しています。
だからこそ、無理に変えることが難しいかもしれませんが、少しずつ意識していくことが大切です。
もし人前で自分の子どもを褒めることに恥ずかしさを感じる場合、、、
海外子育て|褒めるメリット
特に、次の3つの点で大きな変化が期待ができます♪
- 子供の自己肯定感が育つ
- 子供のやる気がおこる
- 親子の信頼関係が深まる
ちなみに・・・
『子供が育つ魔法の言葉(ドロシー・ロー・ノルト)』をご存知の方も多いかもしれませんね。
私自身、この本には何度も助けられました。
本の中には『褒められると自信を持つ』『褒めてあげれば子どもは明るい子に育つ』といった、褒めることの大切さが書かれたフレーズがたくさん出てきます。
シンプルだけど、心に響く言葉ばかりでおすすめですよ^ ^
わたしは特に『子は親の鏡』という言葉が好きで、プリントして家の中に貼っていました。
この言葉が書かれた日めくりカレンダーもありますよ。
毎日目にするだけで、子育てのヒントをもらえる気がして、気持ちが前向きになります。
褒めることって、親にとっても子どもにとっても、嬉しい魔法のようなものかもしれませんね。
褒める子育て|自己肯定感が育つ
↓こちらは内閣府のサイトで紹介されている『自己肯定感』に関する調査結果です。
結果は一目瞭然です。
欧米諸国では自己肯定感が高いのに対し、日本はとても低いというデータが出ています。(興味のある方は詳しくは内閣府ページをチェックしてみてください)
(※引用:内閣府ホームページ)
この調査結果からもわかるように、「褒める文化」が根付いている海外では、自己肯定感も高い傾向があります。
何より、子どもにとって親に褒められることは、何よりの喜びです。
参考までに、
自己肯定感は、家事のお手伝いなどを通じても育てることができます。
この点については、別記事『子供が家事をお手伝いするメリットと親が注意するポイント!!』でも詳しく紹介しています。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね♪
褒める子育て|子供が積極的にやる気を起こす
親に認められたことで、自分の行動に自信を持ち、何事にも前向きに取り組めるようになります。
実際、うちの子供たちも彼らの行動をわたしが褒めることで、張り切って積極性を発揮するのです。
たとえ子供が何かを頑張って失敗に終わったとしても、挑戦したことに対して「よく頑張った」と褒めてあげることが大事です。
褒めることで子供は次はもっと頑張ろうと思えるようになりますから。
褒める子育て|親子の信頼関係が深まる
親に認められることで、「自分の行動は正しいんだ」と自信を持ち、何事にも前向きに取り組めるようになります。
実際、私が子どもたちの行動を褒めると、彼らは張り切ってさらに積極的に行動することがよくあります。
「よく頑張ったね!」
「すごいね!」
「助かったよ、ありがとう!」
こうしたポジティブな言葉をかけるだけで、子どものやる気がぐんっとアップするのです。
褒めるハードルを上げて、なかなか褒めなかったり、誰かに子供を褒めてもらっても謙遜していた頃に比べると、今では随分と親子関係も良くなったと思っています。
海外子育て|褒め方のコツと注意点
子どもを褒めることは大切ですが、「どのように褒める」かも意識することが重要です。
間違った褒め方をしてしまうと、子どものやる気を削いだり、プレッシャーを感じさせたりすることもあるかもしれませんからね。
そこで、子供を褒めるときに気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
- 漠然とした褒め方はNG
- 結果ではなく努力の過程を褒める
- 他の子どもと比べた褒め方はしない
海外子育て褒めるメリットとコツ【まとめ】
当たり前のように思われるかもしれませんが、子どもは欠点を指摘されるよりも、できたことを認めてもらうことで成長していきます。
とはいえ、「叱る」ことも必要ですよね!
大事なのは『褒める』と 『叱る』 のバランスを意識することだと思っています。
子育ては「親育て」とも言われます。
私自身も、子供と向き合いながら日々たくさんの学びを得ています。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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