※当サイトには広告が含まれています。

海外子育ての学び

海外の小学校、掃除は清掃プロに依頼が当たり前?理由はこうだった!

2021年5月19日

掃除
悩んでいる人
悩んでいる人
海外の小学校では生徒が学校の掃除をしないって本当?

そうです、

海外の小学校では日本の小学校のように子供たちは学校の掃除をしないのです。

この記事を書いている私はオーストラリア在住歴19年、3人の子供の母です。

一番上の子供が小学校に通い始めた時に初めて海外の学校では『生徒は学校の掃除をしない』ということを知りました。

私自身は日本で生まれ育ったので、小学校・中学校・高校と学校の掃除は生徒がするのが当たり前でした。

なので、

わが子が小学校に通うようになり、オーストラリアでは生徒たちが学校の掃除をしないということに対しては疑問でしかありませんでした(・_・;

そこで、この記事では日本とは違う海外の学校の掃除事情や、生徒に掃除をさせない理由について、わが子の経験をもとにシェアさせていただきます。

海外の小学校、掃除は清掃のプロの仕事!?

オーストラリアの小学校・中学校・高校では、学校の掃除は掃除のプロ(清掃業者さん)が行ってくれます。

ですから、学校の掃除を生徒たちがすることはありません。

生徒が学校の掃除をしないことが、良いのか悪いのか・・・と考えると、 日本の文化から考えると複雑な気がしませんか?

以前、学校の掃除を子供がすることに対して、賛成意見と反対意見でネット上でざわついていたのを見たことがあります。

悩み

実際に、生徒が学校の掃除をしないのが、良いか悪いかは別として、”生徒が学校の掃除をするのは当たり前”・・・という考えは間違いでした。

なぜなら日本から外に出て海外の他の国を見てみると、学校の掃除は生徒ではなく清掃業者に依頼する国の方が多いからです!

むしろ、海外の国々からしてみると、生徒が掃除をする日本の方が驚かれます。

海外の小学校、掃除をする国としない国

地図

生徒が学校の掃除をするのが当たり前だと思っていた私は、オーストラリアの生徒が学校の掃除をしないことに驚きました。

そこで、海外の小学校で掃除をする国としない国を調べてみました。

調べた結果、以下の国々の様子がわかりました。 (学校掃除を『する=◯・しない=X』)
学校の掃除を生徒が
する=◯ しない=X
アメリカ X
イギリス X
中国
シンガポール X
フランス X
ドイツ X
日本
韓国

 

また、少し昔に行われた調査なのですが、世界の105カ国で『学校清掃』に関して行われた調査がありました。

その調査で分かったことは、学校の掃除を生徒が行う国は全体の34%ほどだったということです。

過去にさかのぼって調査結果を見ると、生徒に掃除を行わせる国は、日本を含むアジア諸国とアフリカ諸国などの国でした。

その背景には宗教的伝統と、アジア・アフリカの開発途上国の経済的なことが理由として考えられています。

海外の小学校、掃除をしない理由

過去の調査結果によると、生徒が掃除をしない国としては、西欧諸国・北米・中米・中南米諸国・中近東および北アフリカ諸国・オセアニアなどが含まれています。

これらの国が生徒に掃除をさせない理由としては、主に以下の4つの点が指摘されています。

 

  1. 学校は勉強をする場所だから
  2. 清掃員による掃除の方が効率的で合理的だから
  3. 雇用機会の確保のため
  4. 掃除を見下すその国の掃除観から

 

うちの子供たちが通うオーストラリアの学校では、生徒が掃除をしないのは、『学校では勉強に集中させるため』という理由を聞きました。

また、『生徒が掃除をして清掃会社の仕事を無くさないため』『雇用確保のため』という考え方もあります。

さらに、生徒が掃除をするのは時間の無駄、専門の人に任せた方が早くて綺麗になる。
という意見もありました。

・・・まぁ、そう言われるとそれはそれでとても合理的な考え方ですよね。
ある意味納得させられる理由でもありますが、、、、

実際、欧米では『学校は勉強をするところ。しつけは家庭で・・・』という考え方が根本的にあるようです。

  • 学校=勉強をするところ
  • 家庭=しつけをする

とは言っても、

やっぱり生徒に掃除をさせないと、子供たちは学校が汚れても気にしないというか、、、
うちの子供たちが通う学校のお手洗いは、生徒たちの使い方がとても汚くてびっくりした記憶があります!!

清掃員さんに申し訳ないくらい汚れている時があります💧

汚いトイレ

そんな光景を見てしまうと、日本の文化で育った私としては生徒に掃除をさせないと掃除の大変さも...ありがたさも理解せず、汚すことに無関心になってしまうのではないかな?と、考えてしまいます。

日本の小学校が掃除を生徒にさせる意味

日本と同じように、アジアの仏教国では学校の掃除を生徒に行わせる国が他にもあります。

これは、掃除を人間修行の重要な方法とみなす仏教的掃除感が学校掃除の背景にあるようです。

 

掃除は単に身辺を清潔にするだけではなく、心のチリや垢を取り除く「心の掃除」に通じるものを持っているとされています。

日本の学校掃除の背景には神道の影響もみられます。

仏教では掃除は修行のための重要な方法とみなされ、日本では中背の寺院教育や江戸時代の寺子屋教育でも掃除が行われてきました。
そのことが明治以降の学校教育にも受け継がれてきたと言われています。
日本の学校の掃除はこうした宗教的伝統を背景とした日本の文化をもとに実施されてきたものでもあるようです。
参照:おたまじゃくしぞうきんプロジェクト1

また、学校の掃除をすることには教育的効果もあります。

つまり掃除は人間形成にとって重要な意義を持っていると考えられています。

小学校で子供が掃除をするメリット

日本の小学校の掃除文化は、煩悩や雑念を消し去るため、自分の身の回りを綺麗にするという仏教の教えから来ているという説もあります。

すでに言いましたが、学校の掃除をすることには仏教の教えが関係しているのです。

日本の掃除文化については、様々な意見があります。
ですが、学校掃除には以下のようなメリットもあります。

生徒が掃除をするメリット

  • 自立する力が身につく
  • 協調性が身につく
  • 効率的に考える力がつく
  • 掃除の大変さを実感させる
  • 責任感が養われる
  • 自己肯定感が高まる

 

掃除ができるようになれば自立したときにとても役立ちますよね。

また、学校掃除は一人でするものではないですから、クラスのみんなと協力し、役割分担のもとで行われるので協調性が身につきます。

キレイな居場所を保つためには、掃除をする大変さもあることを実際に体験することで、人は簡単には汚さなくなります。

掃除をすることによって、きれいにするだけではなく様々な気づきがあります。

その気づきは、人生においてさまざまなところで役に立ちます

また、キレイに掃除をやり遂げることで、達成感を感じ、自己肯定感が高まります。

 

親おで料理
参考子供と料理するメリット6つ|親子で楽しむおすすめメニューはコレ!

続きを見る

 

海外の小学校、掃除は清掃プロに依頼【まとめ】

日本の文化で育った私は、生徒が学校の掃除をすることが当たり前だと思っていました。

ですが、海外では生徒が掃除をせずプロの清掃員に任せる国の方が多いようです。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

こちらもCHECK

小学校
日本と海外の小学校の違い10選!!文化が違うとこんなに違うの!?

続きを見る

-海外子育ての学び