
海外育児で英語が心配だったのに、子供が日本語下手になる心配をすることになるなんて。。。
実はこの悩みは海外育児・子育てではあるあるなのです。
この記事を書いている私は海外在住18年、オーストラリアで3人の子供をバイリンガル子育て中です。
実は私自身、海外移住する前は ”海外で子育てをすれば子供は自然とバイリンガルになる” ...と、少し簡単に考えていました。
ですが
実際は海外であってもバイリンガル子育ては想像以上に大変だということを痛感しました。

海外で子育てをすれば自然とバイリンガルに育つ・・・と勘違いしていた私ですから、最初の子供の際にはとにかく子供の言葉のについてはたくさん悩みました。
ですが、『海外でのバイリンガル子育てはそんなに簡単じゃない』ということを知っておくだけでも、子供の言語の問題との向き合い方が違うのではないかと思います。
そこで、ここでは日本人が海外でバイリンガル子育てをする大変さと日本語維持のためにできることなどをシェアさせていただきます。
海外育児|バイリンガル子育てにおける日本語と英語の悩み
海外で育児・子育てをすると、周りから当たり前のように「子供がバイリンガルに育っていいな〜」と言われることがあります。
実はそれは大きな勘違いです。
実際に日本人の私が海外で3人の子供を出産し育てながら、、、そして周りのたくさんの日本人家庭を見てきた経験から、声を大にして言わせてください。

例えばですね、
大人になってから、海外に1年ほど留学した後に日本に戻ると、「英語ペラペラでしょ?」といわれることがよくあります。(←実際私も言われまくった経験があります💦 )
でも・・・ムリムリムリ!
海外に住んだだけで、努力しないで英語はペラペラになりません。
ちょっと厳しいかもしれませんが、2言語以上をしっかりと習得するには努力が必須です。
子供だって海外で育つからといって簡単にバイリンガルにはなりません。
...と、偉そうに声を大にして言いましたが、実は私自身が海外で育児・子育てを経験するまでは、「海外で子供を育てると子供はバイリンガルになれていいなぁ〜」・・・なんて思っていたんですけどね💦
なので、オーストラリアに住み始めた当初は、子供が成長するにつれて子供の言葉の問題で頭を抱える日が来るなんて考えてもいませんでした。
ですが、

子供が幼少期には、お母さんと1日の大半を過ごしますよね。
海外で生活をしていても親が日本人の場合は、子供が聞いたり話したりする毎日の会話はほとんどが日本語です。
ですが子供を外に連れ出すようになり、だんだん家以外の環境に触れることが多くなると子供の中に英語世界が徐々に広がっていきます。

その不安な気持ちから、できるだけ早い時期に子供を保育園や幼稚園に通わせることを考えたり、できるだけ英語環境を増やそうと考えたり、さらには英語ネイティブではない親が子供に英語を使って話そうとしてしまう親御さんもいます。
ですが、この時の子供の英語に対する不安な気持ちには要注意です!
なぜなら、この時点で子供の英語の心配をする必要はほとんどないからです。
むしろ幼少期にはしっかりと日本語の土台を作ってあげることの方が大事だからです。
実際の経験から言えるのは、日本人家庭にありがちな子供の幼少期に抱える英語の不安は、必要ありません。ですから、そのことでストレスを抱えないでほしいのです。

きょうだいがいる家庭では、きょうだい間の会話は大抵が英語になってしまいます。
その結果、子供の幼少期に英語の心配をしていたはずが、今度は子供の日本語維持に悩まされる日が来てしまうでしょう。
とはいっても、
私は実際に自分が経験してきた今だからこうやって言えますが、実際に初めての海外子育てでは、子供の言語に関しては不安やストレスをたくさん抱えていました。
ちなみに、不安な方は海外でバイリンガル子育てをしている方たちの記事を色々と読んでみるのも良いと思います。
海外育児・子育ててをしている方の多くが子供の言語には多かれ少なかれ悩みを抱え、それぞれ試行錯誤していることでしょう。
また海外で子育てをしている人たちは、日本語の土台作りがいかに大事かを知っているはずですから^ ^

海外育児|日本語下手にしないバイリンガル子育て、家では日本語?英語?
海外で育児・子育てをするというのは、実は私の憧れでもありました。
既に言いましたが、海外で生活するまでは『海外で子育てをすれば子供は自然とバイリンガルになる』 ...と、簡単に考えていましたからね💧
ですが、実際にわが子の言葉の問題に直面した時は正直言ってかなり悩みました。
そして周りのママ友たちに相談してみると、彼女たちも同じように悩んでいたんですよね。
子供の言葉の悩みにについては『海外で生活するのだから、英語に困らなければ日本語ができなくても仕方がない』または『いずれ日本に帰るかもしれないので、日本語はしっかり学ばせておこう』または『子供に言ってもやらないからしょうがない』・・・とそれぞれでした。
海外で育つ日本人の子供は、努力なしでは日本で生活する同年代の子供と比べると日本語が劣っている子供の方が多いのは事実です。
海外育児、家では日本語と英語どっちを使うべき?

この疑問に関して、私自身3人の子供の経験から言うと・・・答えは『日本語』です。
もちろん子供の言語に対する親の関心度によっても違ってきます。
そもそも海外で生活していると、どうしても子供が使う言葉は英語の割合が大きくなってしまいます。
幼児期に日本語をたくさん使っていた子供も、徐々に英語の割合が大きくなっていきます。
つまり子供の日本語を維持したければ親の努力なしでは成り立たないということです。
もちろん親だけではなく子供の興味や努力も必要です。
海外子育てでは、子供の日本語を維持することは本当に大変なのです。
そのため結局は日本語維持を諦めてしまう人が多いのも現実です。

私の周りには、子供が幼稚園や小学校低学年の時に「家でも英語を使ってください」と先生に言われたことがある人たちがいます。
正直言ってそんなことを言う先生がいるのはとても残念です💦
なぜなら、幼い頃から2言語を習得する子供と英語だけを話す現地の子供の英会話力を比較する必要がないからです。
別記事『海外でバイリンガル教育|家では日本語?英語?』にも書いていますが、バイリンガルの人の頭の中は英語脳と日本語脳の2つの思考回路があり、それぞれで言葉を蓄積していくので、言葉が溜まるまでに時間がかるのです。

2言語を習得する子供を理解しようとせず、「家の中でも英語で会話をするように」とアドバイスをする先生の声に悩まされるお母さんを私は何人か見てきました。
これは子供も混乱させてしまいます。
幸いうちの子供たちが出会った先生は、みなさんとても理解のある方だったので「家ではどんどん日本語を使ってください」といってくださいました。
たまたまうちの子供の担任の先生は英語圏以外で教師をした経験のある先生だったので、2言語を話す子供への理解があり、私も子供もとても助けられました。
子供が通う学校の先生や周りの大人の理解によっても、子供のストレスはかなり軽減されますからね。
親がネイティブじゃなくても英語は問題ない?

ハイ、問題ありません^ ^
両親ともに日本人の家庭では、幼少期の子供は一日中お母さんと過ごし、ママ友が日本人ばかりであれば生活のほとんどは日本語です。
その結果、子供の頭の中には日本語が圧倒的に蓄積されていくため、子供が発する言葉の大半は日本語になります。

今だから私も子供の言語について客観的に話すことができますが、当時は「この子の英語は大丈夫なのかしら?」と心配したこともあります。
なので、
同じように海外育児で子供の英語を心配しているお母さんがいたら、「心配しなくても時期が来れば解決するので、むしろ小さい時は日本語の土台をしっかり築いておいた方が良いです。」と伝えたいです。
3人の育児・子育てからわかったことは、子供に英語も日本語もしっかり話せるようになってほしいのであれば、むしろ家の中は必ず日本語で話すようにした方が良いです。
子供が幼稚園や小学校に通うようになると、きょうだい間はもちろん、親にも英語で話すようになるでしょう。
親御さんの中にはついつい英語で返事を返す方もいますが、それをしてしまうと益々日本語を使う機会を失ってしまい、結果的に子供がしっかりとした日本語を話せなくなってしまいます。
実際に私の周りにも、両親ともに日本人で英語ネイティブではないのですが、子供との会話を長年英語混じりで行っている人がいます。

日本語を聞き取ることはできますが、日本語をうまく話せなくなってしまいました。 もちろん敬語なんて使えません。
海外育児・子育てにおいて親子間でも子供の日本語を徹底することは考える以上に大変なことなのです。とても忍耐力のいることなのです。
私自身、言葉なんて子供の好きに話させればいいかな・・・と、何度も思いましたが、子供の将来の可能性を考えた結果、家の中では必ず日本語を使わせるようにしました。
実際は、いちいち子供の言葉の間違いを正したり教えたりするのって、本当に面倒なんですけどね💦
結論
海外生活において、日本人の子供が幼少期に日本語を発することが多くても英語を心配する必要はないです。それは自然のことです。
言葉の習得には時間がかかります。ですが海外生活で現地校に通い始めると、日本語より英語が主な言葉になります。
ですから、親であるあなたが日本語ネイティブで話すなら、子供との会話は日本語を使った方が良いです。
海外育児|バイリンガル子育てでおすすめの日本語学習方法
海外育児・子育てにおいて、日本語を維持するのは大変だと言いました。
そして、わが家でも子供たちの日本語維持には試行錯誤を重ねてきました。
そこで、参考になれば・・・と、わが家で子供の日本語維持のために行ってきたことを以下に簡単に紹介させていただきます。
- 家の中では徹底的に日本語を使う
- 日本の絵本やアニメ、動画を見る
- 日本語補習校に通う
- 日本帰国時は小学校に体験入学させてもらう
- 日本の通信教育や無料サイトを利用する
家の中では日本語
この記事でもすでに言いましたが、幼少期に多かれ少なかれ”英語大丈夫かな?”と言う疑問を持つかもしれません。
ですが、わが家では子供との会話は徹底して日本語を使います。
間違った言葉を使う度に直すようにしています。
日本の絵本や動画を見る
私最近はオンラインで全てが解決できるといってもいいくらい便利な世の中になりました。
子供番組も、わざわざDVDを日本から送ってもらわなくてもスマホやタブレットを使ってYouTubeや動画配信サービスを利用して自由に見たい放題です。
絵本なども、オンラインで見ることができます。
日本語補習校に通う
海外の国々には日本語補習校が設置されています。
週に1回土曜日のみですが、日本の教科書を使って勉強します。
通える範囲に日本語補習校があるかを一度調べてみると良いですね。
補習校に関して興味のある方は別記事『海外の日本人学校と補習校の違は何?認定校もチェック!!』もどうぞ。
日本の通信教育や無料サイトを利用
海外のどこからでもネット環境さえ整っていれば日本の通信教育が利用できます。
また、無料で日本語学習ができるサイトもたくさんあります。
それらのサービスを利用することはとてもおすすめです。
別記事で海外から受講可能な日本の通信教育をまとめていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
以下の記事では無料の学習サイトを紹介しています。
海外育児|日本語下手にしないためのバイリンガル子育て【まとめ】
どうでしたか?
海外で育児・子育てをすると簡単にバイリンガルになれると考えがちですが、実は海外でバイリンガル子育てをするのはとても大変です。
2言語で生活するとなると言語の習得には時間がかかって当然と言えば当然です。
ですが、子育てはそれぞれの家庭で考え方も違いますし、ストレス度もそれぞれで違ってきます。
ここで紹介していることはあくまでも私自身の経験と、周りのママ友たちをみてきたことをシェアさせていただきました。
あなたにはあなたの考え方があると思います。ですから、あなたが子供を育てる中でお子さんと向き合って出した結論や、信じたことが正解だと思います。
実際、言葉の心配やいろいろな心配があるかもしれませんが、最終的には子供が元気で笑っていてくれることがいちばんの喜びですからね♡
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