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子供の学習

海外在住|日本人学校と補習校の違ってなに?認定校もチェック!!

2020年9月14日

悩んでいる人
悩んでいる人
海外にある日本人学校と補習校の違いってなに?

この記事ではこんな疑問についてシェアさせていただきます。

記事を書いている私は、海外・オーストラリア在住19年、3人の子育て中の母です。
うちの子供が補習校に通った経験などをもとに紹介せていただきます。

オーストラリアで育つ子供

海外で子育て中の方、これから海外で子育てを考えている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

海外在住|日本人学校と補習校の違いとは?

『日本人学校』と『補習校』は、どちらも海外在住する日本人の子供のために、海外に設置されている教育施設です。

主な目的は学校教育法に定められた学校における教育に準じた教育を行うこととされています。

では、『日本人学校』と『補習校』がそれぞれでどのような役割を果たす教育施設なのかを解説していきます。

海外在住|日本人学校とは?

勉強

日本人学校

海外在住の義務教育年齢の日本人に対し、日本国内の学校と同じようなカリキュラムで授業を行う教育施設。

文部科学省のサイトでは以下のように説明されています。

日本人学校は、日本国内の小学校、中学校または高等学校における教育と同等の教育を行うことを目的とする、全日制の教育施設です。
(引用:文部科学省)

学校

文部科学省のサイトによると、令和5年(2023年)のには、世界49ヶ国・94校が設置されており、約1万6千人が学んでいます。

日本人学校の特徴を簡単に説明すると、こんな教育施設です。
  • 平日、毎日6時間を基準とした授業を行う全日制の学校
  • 国内の小学校・中学校と同等の教育を行うことを目的としている
  • 現地の日本人会などが主体となって運営している
  • 日本人学校の卒業者は、日本国内の学校への入学資格を得ることができる

小中学生

『日本人学校』は日本国内の小学校・中学校または高等学校と同等の教育過程を  持つことができ、文部科学大臣から認定された学校です。

つまり、認定されている日本人学校の中等部を卒業した子供は、日本国内の高等学校への入学資格を得ることができます。

そして同じように、認定されている日本人学校の高等部を卒業した子供は、日本国内の大学への入学資格を得ることができるということです`。

中高学生

日本人学校では、原則的に日本の学習指導用例に基づき、教科書も日国内で使用されているものを用いて授業が行われます。

現在は多くの日本人学校が現地の文化や歴史・地理など、現地に関する学習を、ネイティブ講師によって積極的に行っています。

世界の子供たち

また、日本人学校の中には「国際学級」なるものを設け、外国人の子供を受け入れているところもありるようです。

海外在住|補習校とは?

日本語学習

『補習校』は海外では”日本語補習校”とも呼ばれています。

補習校

補習校は海外の現地校やインターナショナルスクールなどに通う日本人の子供に対し、土曜日や放課後などの時間を利用して日本語で授業を行う教育施設です。

補習校では一部の教科(特に国語や算数(数学))を日本語で学びます。

補習校の中でも規模の大きいところは、現地校の校舎を借りて運営されることが多いです。

学校

現地の学校や国際学校 (インターナショナルスクール)などに通学している日本人の子どもに対して、土曜日や放課後などを利用して国語・算数(数学)などの基礎教育につして教育を行う教育施設です。
引用:文部科学省

文部科学省のサイトによると、令和5年(2023年)には、世界51ヶ国・237校が設置されており、約2万人の生徒が学んでいます。

補習校の特徴を簡単に説明すると、こんな教育施設です。
  • 補習校には、高等部や幼稚部を併設しているところもる
  • 土・日または放課後などの時間帯で学習する
  • 現地の日本人会などが施設の設置・運営を行なっています。
  • 国語・算数(数学)が中心

子供のお勉強

わが家の子供が通っていたオーストラリアの補習校では、現地校で行わないような日本特有の以下のような行事も行われていました。

  • 入学式
  • 卒業式
  • 運動会
  • 遠足
  • 社会見学
  • かるた大会・百人一首
  • 七夕
  • 夏祭り

(※教育施設によって行われる行事の内容などは異なります)

海外在住|日本人のための教育施設

教室

海外で生活する日本人の子供の教育として、海外にはいくつかの教育施設があります。

ですが、教科書配布・現地採用教員の指導・校長・教頭の派遣など、文部科学省の援助や外務省の資金援助を受けられるのは日本政府の認可校のみです。

日本の旗

また、たとえ認可校であっても公立校ではないので、現地では私立校あるいは非営利団体として運営されています。

ですから、学費や入学審査さらにPTA参加義務などが要求されてくるので、お子さんがこのような教育施設を利用する場合は、保護者の方も何らかの形で関わることを求められると考えておいた方が良いです。

認定校では、在籍する生徒の数が一定数に達すると各都道府県の推薦を受けた公立学校の教員が文部科学省を通して日本から派遣されてきます。

授業で使う教科書は、日本の学校で使う教材を使用し、授業は日本の学校制度に基づいた教育を行うことを前提としています。

勉強

たいていの場合、文部科学省から無償で教科書が配布されます。

教科書無償配布については別記事『海外在住者にも日本の教科書が無償配布されるって知ってますか!?』で紹介しているので、チェックしてみてくださいね^ ^

認定されている教育施設の紹介

『日本人学校』と『補習校(補習授業校)』についてそれぞれを紹介しましたが、この2つの教育施設の違いを簡潔にいうと以下のようになります。

  • 日本人学校は文部科学省が通常過程とする平日の毎日6時間を基準とした授業を行う全日制の学校である
  • 補習校は土曜日または放課後のみ(場所によって異なる)に日本語の授業を学習する

 

日本人学校は文部科学大臣から日本国内の小学校・中学校と同等の教育過程を有するという認定を受けています。

つまり、日本人学校の中学部を卒業すると日本国内の高等部学校への入学資格を有することになります。

認定された在外教育施設の一覧

認可校についてはこちらから一覧が確認できます。

参考までに、オーストラリアの補習校所在地に関しては別記事『オーストラリアの日本語補習校|各州の料金・所在地・情報まとめ!』で紹介しています。

海外在住|日本人学校と補習校の違いってなに?【まとめ】

まとめ

うちの子どもはオーストラリアで現地校に通っているので、日本人学校ではなく補習校に通っていました。

海外で生活する子どもにとって、補習校に通うことによって同じような環境の子どもたちと関わることができるので、良い経験だと言えます。

ただ、平日は現地校に通うので、現地校との両立は正直大変なところもあります。

土日や祝日は家族の時間を大事にしたい。
だけど、子供の日本語教育も心配... という方は、日本の通信教育を利用してみるのも選択肢の一つかもしれませんね。

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