※当サイトには広告が含まれています。

海外子育ての学び

海外でバイリンガル教育|家では日本語?英語?

2021年3月15日

『海外で生活すると子供がバイリンガルになるからいいね。』

海外に住んでいると、こんなことをよく言われます。

海外で子供を育てると簡単にバイリンガルになれると思っている人が多いようです。 と言っても、実は私はそのひとりだったんですけけどね💧

ですが、これに関しては声を大にして言います。

海外に住んだからといって子供は簡単にバイリンガルには育ちませんよ〜。

私は海外在住歴19年、3人の子供の母親ですが、子供のバイリンガル教育を海外で行う大変さをつくづく実感しました。

また、今までに私が関わってきた海外在住のたくさんの日本人のお母さんお父さん(子供は日本人またはハーフ)が、子供の言葉については多かれ少なかれ同じ悩みを抱えています。

海外でバイリンガル子育てをする場合、何が大変かというと・・・
みなさん声を揃えて言います・・・・

日本語を維持するのがとても大変なんです!

うちの子供たち、一番上の子供はバイリンガルに育ちました。
そして下の2人は只今絶賛がんばり中です^^;

この記事の内容はサクッとこんな感じです

  • バイリンガル教育を海外ですれば簡単だというのはうそ
  • 海外でバイリンガル教育をする場合、家で使う言語が大事
  • 海外でバイリンガル教育をする人におすすめの日本語を維持する方法

 

バイリンガル教育は海外ですれば簡単だというのはうそ!?

冒頭でも言いましたが、バイリンガル教育を海外ですれば簡単だというのは完全な思い込みです。

なぜかというと、海外在住の子供にとっては日本語を維持することがとてもとても大変だからです。

バイリンガル教育は海外で生活しても、本人や親の努力が必要なのです。

日本人のバックグラウンドを持っていても、海外で生まれ育ったり、幼少期に海外で生活するすることになると、本人と親の努力なしでは、どうしても日本語力が乏しくなってしまいます。

両親が日本語を話すのだから、日本語はできて当たり前なんじゃないの?・・・と思いませんか?

実は私もわが子の日本語の問題に直面するまでは、なんの疑いもなくそう思っていました💧

バイリンガル

 

 

 

 

 

ですが、

バイリンガル教育を海外でする場合、日本語に問題を感じるケースがとても多いのです。

実際、海外で生活する日本人同士の子供でも、日本語が思うように話せない・・・という子供たちを、私はたくさん見てきました。

バイリンガル教育を海外でするには家で使う言葉が大事です

悩んでいる人
悩んでいる人
バイリンガル教育を海外でする場合、家庭の中で使う言葉は日本語なの?英語なの?どちらを使えばいい?

海外に住んでいると、子供が小さい頃はこういったことで悩むことがあります。

海外でバイリンガル教育|家の中で使う言葉が大事

わたし自身の経験や周りの人たちの経験談から言うと、
海外でバイリンガル教育をするには、家庭内で話す言葉は徹底して日本語を使うことが大事です。

なぜなら、

海外では一歩家の外に出ると全て英語です。
ですから日本に住んでいる時と同じように海外では日常的に日本語を使う生活ではないからです。

子供は現地の学校に通い、1日中英語で授業を受け、英語でお友達と遊び、、、
生活のほとんどが英語環境というわけですから。

海外の子供たち

 

 

 

 

 

子供は自然と英語の方が楽になってしまうのです。

たとえ日本人同士の子供が一緒に遊んでも、たいてい会話は全て英語です。

さらに、きょうだいがいる場合はきょうだい間の会話も英語です。

また、親が徹底して気をつけるようにしなければ、親にも英語で話す子供がたくさんいます。

お母さんお父さんも初めは頑張って日本語を話させようとするのですが、そのうちギブアップしてしまう親御さんもたくさんいます。

お母さんのストレス

 

 

 

 

 

日本人の子供なのだから、日本語で話すのは難しいことではないのでは?・・・と、簡単に思えるかもしれませんが、海外で育つ子供にとっては実はかなり大変なのです💦

海外在住の日本のバックグラウンドを持つ家庭での、親子間の会話は以下の4パターンです。

  1. 子供が親に英語で話しかける:親も子供に英語で返す
  2. 子供が親に英語で話しかける:親は子供に日本語で返す
  3. 子供も親も、日本語と英語の両方を文章の中に入れて話す
  4. 徹底して家庭の中では日本語を使う

家の中で徹底して日本語を使うのは、かなり大変だと言いましたが、大変なだけに諦めて親子の会話も英語混じりになってしまことが多いのです。

ですが、実は家の中で使う言葉によって海外でのバイリンガル教育に大きな違いがでるので、家の中で徹底して日本語をたくさん使うことは大切なことなのです。

海外でバイリンガル教育|日本人の親が子供に英語で話しかけるのはNG

海外でバイリンガル教育をする場合、日本人の親が子供にわざわざ英語で話しかける必要はありません。

普段日本語を使っている親があえて英語を使う必要はないのです。

なぜなら子供にとって海外での生活は日本の生活に比べると、吸収する日本語がはるかに少ないので、親との会話が貴重な日本語の習得の場になるからです。

子供が小さいうちから、親子の会話ではしっかりと子供の日本語基盤を作っておくことが大事です。

バイリンガルの人の頭の中には日本語と英語の2つの器があり、それぞれの器がいっぱいになると言葉は自然と溢れ出てきます。 また、頭の中の2つの思考回路では「日本語」と「英語」を話す相手や状況に応じて思考のスイッチを無意識のうちに切り替えて理解しています。(家庭でも英語を使ってしまうと日本語の器には言葉がたまっていきません。)

バイリンガルの人の頭の中にある2つの思考回路は、話す相手や状況に応じて無意識にスイッチが切り替わるので、普段日本語で話している親がある時から英語で話しかけても、その言葉は英語の器には入らず日本語の器に入ってしまうようです。
そうすると、日本語と英語の混じった話し方になってしまいます。(←わが家の3番目の末っ子がこうなんです💦 )

子供が小さい頃は一日中お母さんと一緒に過ごすので、自然と子供の言葉は英語より日本語が多くなります。

そのため・・・ 「うちの子はちゃんと英語を話せるようになるのかな?”」と英語の心配をしてしまい、英語ネイティブではないお母さんやお父さんが英単語を使って子供に話しかけるようになってしまう場合があります。
私はそんな日本人のお母さんやお父さんをたくさんみてきました。

ですが、

幼稚園→小学生→中学生→・・・と、年齢が上がるにつれて子供の英語量がたまっていき、英語が溢れ出てくるようになります。

そうすると、今度は日本語の心配をする日が来てしまうのです。

海外でバイリンガル教育をしたいのであれば、小さい頃に英語を心配して親が英語を話すのではなく、しっかりと日本語の基盤を作ってあげることが大事です。

とは言っても、実際に海外で初めての子育だったりすると、心配にもなりますよね。

幼稚園や小学校でもバイリンガルの子供に関してわからない先生は、周りの子供と比べて英語が遅れていると決めつけ、「家庭でも英語で話した方が良いのでは?」なんてことを軽い気持ちで言いますからね💦

実際にうちの一番上の子供も小学校では英語を心配したこともあったので、心配になる気持ちはとてもよくわかります。

ですが、年齢が大きくなるにつれて英語の心配は必要なかったな...と思う日が来るはずです。
むしろ日本語に頭を悩まされる日がきます。

ですから海外でバイリンガル教育をする場合は、小さい頃にしっかりと日本語の基盤を作ることが大事なのです。

海外でバイリンガル教育をする際の日本語維持におすすめの方法

海外在住の子供が日本語を維持するためにできることはたくさんあります。
その中のいくつかをここで紹介させていただきますね。

日本語維持のためにできること

参考例

  • 家では必ず日本語を使う
  • 絵本の読み聞かせをする
  • 手紙や日記を日本語で書く
  • 日本のアニメ(動画)を見る
  • 日本語補習校に通う
  • 日本に一時帰国の際は学校に通わせる
  • 日本語の無料サイトで学習する
  • 無料アプリを使って学習する
  • 日本の通信教育で学習する

以上はうちの子供もやってきた方法です。
中には別記事で詳しく紹介しているものもあるので、ぜひチェックしてみてください。

また、海外から受講可能な日本の通信教育も海外在住の子供にとっては最強のツールになるので、興味のある方は以下の記事も合わせてどうぞ^ ^

子供
参考【海外受講可能】幼児向け通信教育おすすめ6選を料金・特徴で比較!

続きを見る

子供
参考【海外受講可能】小学生向け通信教育おすすめ7選!料金口コミ評判まとめ

続きを見る

参考【海外受講可能】中学生向け通信教育おすすめ6選まとめ!無料体験あり

続きを見る

 

海外でバイリンガル教育|家では日本語?英語?【まとめ】

バイリンガル教育を海外でする場合、私の知っている限りでは(うちも含めて) 多くの親御さんが子供が小さい頃は英語の心配をしていまいすが、子供が大きくなるにつれて日本語の心配をするようになります。

英語は外でネイティブの人たちと話をするので、せめて親子間の会話は小さい頃からしっかりと日本語でする癖をつけておくことをおすすめします。

私も一時は、「海外で暮らしているのだし英語ができればいいのかな?」・・・なんてことを考えたこともあります。

ですが、

子供の将来を考えると、可能性は広い方が良いですし、日本語ができる上で必要としないのと、日本語という選択肢がそもそもないのとでは違いますからね。

親子ともども根気と努力が必要です!

-海外子育ての学び