
私は現在オーストラリアで3人の子育てをしていますが、実は3人ともオーストラリアで帝王切開で出産しています。
オーストラリアでは私の周りを見渡しても、帝王切開で出産している人が多いんですよね。。。
今回は海外の帝王切開の出産率が多い国をチェックしてみました。
そして、オーストラリアの帝王切開について、私自身の出産経験をもとにシェアさせていただきます。
海外は帝王切開が多い|国別ランキングをチェック!
世界の帝王切開率はどんどん増加しているようです。
世界のいくつかの国では50%以上の赤ちゃんが帝王切開によって生まれています。
そして、私の住むオーストラリアでも30%以上の人が帝王切開で出産しています。

- ドミニカ共和国(Dominican Republic) 58.1%
- ブラジル(Brazil) 55.5%
- エジプト(Egypt) 55.5%
- トルコ(Turkey) 53.1
- ベネズエラ( Venezuela) 52.4%
- チリ(Chile) 46%
- パラグアイ(Paraguay) 45.9%
- イラン(Iran) 45.6%
- エクアドル(Ecuador) 45.5%
- モーリシャス(Mauritius) 44.7%
- モルジブ(Maldives) 41.1%
- メキシコ(Mexico) 40.7%
- キューバ(Cuba) 40.4%
- ブルガリア(Bulgaria) 39.1%
- 韓国(Korea) 38%
- ハンガリー(Hungary) 37.2%
- ジョージア(Georgia) 36.5%
- ポーランド(Poland) 36.2%
- イタリア(Italy) 35.3%
- 中国(China) 34.9%
- コロンビア(Colombia) 34.4%
- プエルトリコ(Puerto Rico) 34.3%
- ベリーズ(Belize) 34.2%
- ルーマニア(Romania) 34.2%
- スイス(Switzerland) 33.4%
- アメリカ合衆国(USA) 32.9%
- タイ(Thailand) 32.7%
- オーストラリア(Australia) 32.7%
- マルタ(Malta) 32.4%
- ポルトガル(Portugal) 32.3%
WHO(世界保健機関)は、出産の約10%〜15%が合併症のために帝王切開を必要とすると推定しているようです。
また世界的に見ると、赤ちゃんの21%が帝王切開で生まれており、この数字は15年間でほぼ2倍に増加していると言われています。
オーストラリアの帝王切開率を見ると、赤ちゃんの約32.7%が帝王切開による出産で生まれています。
海外は帝王切開が多い|帝王切開をする理由にはどんなことがある?
どういう時に帝王切開で出産する必要があるのかというと、理由は様々です。
帝王切開で出産する理由のいくつかを以下に紹介します。
予定された帝王切開の理由
- すでに帝王切開で出産をしたことがある。
- 赤ちゃんが最初に下または骨盤くらいに位置し、向きを変えることができない
- 前置胎盤
- 赤ちゃんが横向きに横たわっていて、意思が向きを変えることができない
- 3人以上の赤ちゃんを妊娠
予定外の帝王切開の理由
- 陣痛が進まなかったり、陣痛が不十分で子宮口が開くのが遅すぎるもしくは全く開いていない
- 赤ちゃんに苦痛の兆候が見られるか、健康が損なわれてしまう
- 高血圧などの健康上の問題により、母体と赤ちゃんにとってリスクが高まる可能性がある場合
このような状況下において、帝王切開で出産をする場合があります。
(必ずしも帝王切開で出産するとは限らない)

私の例を紹介すると、最初の妊娠時に前置胎盤、そして高血圧になってしまったため、帝王切開という判断に至りました。
そのため2度目、3度目の出産もドクターと相談した上で、帝王切開で出産することになったのです。
帝王切開での出産は麻酔を打ちます。
私の3度の帝王切開も、脊椎麻酔(せきつい)を打ちました。
脊椎(せきつい)の骨と骨の間に針を挿入し、その針から局所麻酔を行います。
そうすることで、胸から下への痛みをブロックすることができるので、目を覚ましたまま意識がある状態で帝王切開の手術を行えます。

私がオーストラリアの病院で行った帝王切開のカットは『ビキニライン切開』と呼ばれるカットでした。
ビキニライン切開は腹部(下の方)を水平方向(横方向)にカットする切り方です。
このカットは、切り傷が治りやすく、目立ちにくいです。
また、将来に再度妊娠した時に問題を引き起こす可能性も低なるといわれました。
帝王切開が多いオーストラリア、出産費用や準備について

海外では出産っていくらくらいかかるんだろう?・・・って、やっぱりお金のことは気になりますよね。
帝王切開の費用ってどのくらい?

- オーストラリアの帝王切開の平均費用:$14,000
- オーストラリアでの通常分娩の平均費用:$9,000
(※あくまでも参考料金です。病院によっても異なります。)
参考までに、公立病院を利用すると、医療費が安くなります。
また、メディケア所持者の場合、出産費用はおよそ$0〜$1,500の範囲になります。
私立病院を利用する場合は、料金が高くなる可能性があるため、個人が加入しているプライベート保険によってカバーされる費用が異なってきます。
オーストラリアにはメディケア(国民健康保険)制度があります。 これは、全ての永住者に与えられているもので、メディケアを通じて公的医療を受けることができます。
実は、私がオーストラリアに引っ越してきたのは妊娠3ヶ月くらいの時期だったのですが、その時点では永住権を持っていなかったので、オーストラリアのメディケアを持っていなかったんです。
しかも、プライベート保険に加入しても、大抵は出産に保険を使うには12ヶ月の待ち期間が設けられているので、その保険も使うことができませんでした。
なので、私のオーストラリアでの人生初出産は100%自腹になってしまいました(・_・;
帝王切開の準備
帝王切開はあらかじめ日時を決めて行われます。
手術ための準備もいくつかあるので、私が実際に行った準備をシェアさせていただきます。
- 手術の6時間前からものを水も食べ物も口にしない。
- 尿をとる
- 血液検査を受ける
- 下の毛を剃る
- 麻酔専門医の診察を受け、同意書にサインする
帝王切開手術の前にはこのような準備を行いました。
そして、手術室には夫も一緒に入り、写真や動画は病院の人たちが中で撮ってくれました。
海外は帝王切開が多いってホント?【まとめ】
どうでしたか?
世界を見てみると、50%以上もの人たちが帝王切開で出産している国もあるんですね。
帝王切開は楽だとかいう人もいますが、3回の帝王切開を経験して言えることは、『全く楽ではありません』ということです。
もちろん陣痛の辛さは経験しませんが、出産後いつまでも切ったところに違和感が残ることもあります。
実際、私も何をするにも問題はありませんが、いまだに時折痛みを感じることがあります。
私は1度目の出産が帝王切開だったので2度目の出産もドクターと相談した結果、帝王切開という判断になりましたが、人によっては2度目は普通分娩によって出産している方もいます。

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