
海外と日本と言っても、親が子を思う気持ちには変わりはないですよね。
むしろ親が子供を愛する気持ちは世界共通です。
ですが、国が違えば文化や考え方が違うことも事実です。
なので、子育てや親子関係についても海外と日本では違うこともあります。
今回は海外子育てで私が学んだ、見習いたい親子関係についてシェアさせていただきます。
Contents
海外子育ての親子関係|子供とのスキンシップが半端ない
オーストラリアで子育てを通して実感したことですが、日本の親子関係はオーストラリアの親子関係に比べると、スキンシップが明らかに少ないです。
オーストラリアに限らず、海外の国々では親子の間でハグやキスは1日に何回も何回もします。
ですが、もしかしたら日本では1日に1回もしない親子だっているかもしれませんよね。
日本はもともとスキンシップの多い文化ではないので、仕方のないことかもしれません。
ですが、スキンシップの効果ってすごいんですよ。
例えば、ハグはされる側の子供はもちろんですが、ハグをする親の方にもメリットがあるんです。
ハグのもたらす効果について興味のある方は、別記事『ハグが子供にもたらす5つの効果|あなたは子供にハグしていますか?』をぜひチェックしてみてくださいね。
海外子育ての親子関係|子供をよく褒める
海外の子育ては、親が自分の子供のことを本当によく褒めます。
日本の文化で育った私は、親が自分の子供を人前でベタ褒めすることに対して、正直初めは戸惑いを感じたこともありました^^;
ですが、実際に3人の子供を育てる中、『褒める子育て』には共感することが多いというのが今の気持ちです。
だけど日本だって子供を褒めないわけじゃはないんですけどね。

わが子が赤ちゃんの頃は、寝返りができるようになると「すごいね!すごいね!」、お座りができるようになると「すごいね!すごいね!」、一歩でも歩けるようになると「すごいね!すごいね!」・・・と、とにかく何か少しでも昨日よりできることが増えるとめちゃくちゃ嬉しくてめちゃくっちゃ褒めませんでしたか?
それこそおおげさなくらい喜んでいませんでしたか?
私はまさにそうでした。
なのに、子どもの『できる』が増えていくごとに、どんどん子供を褒めるハードルが高くなっていき、多少のことでは褒めなくなっていませんか?
また人前だとなかなか自分から子供を褒めたりしないですよね!?
ところがオーストラリアでは人前だろうがどこだろうが、自分の子供を本当によく褒めます。
日本は謙遜を美徳とするところがあるので、他人がわが子をせっかく褒めてくれても謙遜からその言葉を否定してしまいがちです。
ですがオーストラリアではハッキリ言って謙遜は好まれません。
良かれと思い謙遜してしまうと、それがあなたの価値を下げてしまう場合もあります。
また、謙遜することは子供に良くない影響を与えてしまう場合もあります。
なぜなら「謙遜文化」というのは大人社会のことであって、子供には通用しないからです。
親が他人から子供を褒められて、つい謙遜して返すことがあっても、子供は親の放ったその否定的な言葉を素直に受け取ってしまいますから。
そうすると、子供は親に否定されたことで当然傷ついてしまいます。
親に否定されたことで、「自分はダメなんだ。。。」と自分自身を否定するようになってしまいます。

- 自己肯定感が育つ
- 子供のやる気が起こる
- 親子の信頼関係が深まる
実際に内閣府のサイトでも紹介されていることなのですが、欧米は自己肯定感が高いのですが、日本はとても低いという調査結果があります。
引用:内閣府ホームページ
この調査結果からもわかりますが、海外に比べて日本は自己肯定感を捉えている者の割合が低いです。
子供にとって親に褒められるということは、”認められた”と実感できることなんです。
親に褒められて、親に認められたと実感することで、子供は自分に自信を持つようになります。
褒める子育てには賛否両論ですが、私は実際に褒める子育てを心がけるようになってから、親子関係もとても良くなったと感じています。
海外子育ての親子関係|父親の子供への関わり方
父親と母親の役割というのは、日本でも最近は変わりつつある...と言っても、父親は外で働き家庭に収入を入れ、母親は子育てと家事全般を担当するというのがまだまだ拭いきれない現状ではないでしょうか。

その結果どうしても子供は母親により甘え、母親により依存し、母親により頼る・・・という状況になり、子供にとって父親よりも母親を身近に感じる親子関係が成り立っていると言ってもいいのではないでしょうか。
そして家庭によってはだんだん父親が家族の中で孤立していってしまうこともあります。
これに対し、海外・オーストラリアでは共働きの家庭が多く、家の中の家事や子育てにおける父親と母親の分担が平等に行われていることの方が多いです。
もちろん中には外で仕事を持たない母親もいるので、その場合は基本的に家事と育児を母親が担っていますが、だからと言って父親の生活が仕事中心で子育てには参加しないと言った状況はあまりありません。
オーストラリアでは父親も積極的に家事に参加しようと努力し、子育てにおいてはできるだけ積極的に関わろうとします。
親子関係としては、日本のように暗黙の了解で”子供は母親が面倒を見る”....母親じゃないと泣き止まない....などの考え方はありません。
例えば、子どもの学校行事や週末のスポーツ観戦など、父親は高確率で自分の意思で参加します。
また、海外・オーストラリアでは休日やホリデーはほとんど家族で一緒に何かをして過ごします。
もちろん海外と日本では文化の違いもあり働き方の常識なるものが違ってきます。
なので家族との時間を大切にしたいと考えている日本のお父さんにとって、まだまだ日本の社会がそうさせてくれないところもあるのだと思いますけどね。
オーストラリアでは職種によって働く時間や時間帯はもちろん異なり、例えばサラリーマンの場合で言えば、日本のように残業で夜遅くまで会社に残り終電で帰ったり、仕事の後に付き合いで終電まで飲みに行ったり休日に家族を放ってゴルフ三昧・・・などといったことはありません。
オーストラリアの労働条件は結構厳しいものがあります。時間外労働や休日出勤、ましてや土日祝日に働く場合の賃金はかなり高く設定されていますから^^;
とにかく、オーストラリアでは母だけが家事や子育てにてんてこまいすることはほとんどありません。
海外子育ての親子関係について【まとめ】
海外子育ての親子関係について、どうでしたか?
もちろん日本の子育てには良いところがたくさんあります。
だから、日本とオーストラリアの両方の文化に触れられることに私は感謝しています。
