この記事では、海外在住の子供にとって幼児期の日本語教育が日本語維持のためのカギを握っている!?
ということを、私自身が海外子育ての経験を通して感じたことをシェアさせていただきます。
私にとって、海外での子育ては望んでいたことでもあるのですが、実際には理想と現実は違うこともたくさんあります。
もちろん子育ては、場所がどこであれ悩みはつきないでしょうが、海外生活における子育ても毎日悩みがつきません。
そこで、これまでのわたしの経験や周りのママ友たちの話などから、記事をシェアさせていただきます。
この記事はこんな人向けです
- 海外在住で、将来的に子供の日本語を維持したいと考えている
- 海外移住を考えている
- 海外在住だと子供は自然にバイリンガルに育つと考えている
- 海外在住で子供の日本語教育に悩んでいる
海外在住の子育て、幼児期に日本語教育を放置するとどうなる?
日本のお友達に、「海外で子育てなんて、子供がバイリンガルになっていいな」と言われることがよくあります。
わたし自身も実際に海外で子育てをするまでは、"海外で子育てをすれば子供バイリンガルに育つ" と、考えていました💧
ですが、
大きな間違いでした!!
あえて声を大にして言いましたが、実は私がこのことを痛感したからです。
というのも、海外で子育てをしながらわが子の日本語に頭をかかえる日が来るなんて、正直これっぽっちも考えていませんでしたからね。
なぜなら、
うちの子供たちはオーストラリアで生まれたものの、私も旦那も日本人なので、もちろん子供の日本語に頭を悩ませるなんて思っていなかったのです。
ですが、
実際に海外子育てを経験してきた今なら、ハッキリと言えます。
海外在住だからどちらも簡単に話せるようになるというのは大きな間違いです。
バイリンガル子育ては努力のたまものなのです。
海外在住で子供の日本語教育を放置していると、以下のようになってしまう可能性があります。
- 日本語が話せなくなる
- 日本語がおかしくなる
- 日本語が聞き取れても”話せない”
- 日本語が読めない・書けない
日本語を「聞ける・話せる」だけではなく、「読む・書く」ができるようにするにはさらに努力をしなければいけません。
うちの末っ子は...「読む」「書く」に苦戦しています💦
「聞く」「話す」に関しては問題ありませんが、それでも油断をするとすぐに英語になってしまいます。
というのも、母の私が一人目・二人目の時に比べると、末っ子の日本語教育に関してはちょっと放置をしてしまったからです💧
ですが彼の日本語教育を諦めたわけではありません。
現在もそれなりに頑張り続けています。
子供の通信教育に関しては『幼児向け通信教育|海外受講におすすめの教材6選を料金・特徴で比較』『海外在住の小学生向け通信教育おすすめ7選|料金口コミ評判まとめ』も合わせてどうぞ。
【海外在住】幼児期の日本語教育は何をすればいい?
海外在住|幼児期にできる日本語教育とは?
わが家の長女は現在20歳ですが、彼女はバイリンガルに育ちました。
海外で生まれ育った娘の日本語教育に関しては、以下のようなことをおこなってきました。
- 日本人幼稚園・日本語補習校などに通わせる
- 家庭の中は全て日本語にする
- 日本にいる祖父母やお友達と電話や動画のやり取り
- 日本への一時帰国を利用して日本の学校に通う
- 日本の番組やDVDをたくさん見る
- 日本の通信教育で学習をする
- 日本のゲームで遊ぶ
日本語補習校に関しては別記事『海外の日本人学校と補習校の違は何?認定校もチェック!!』をどうぞ。
また、子どものひらがな練習に関しては別記事『ひらがな練習プリントが無料ダウンロードできるおすすサイトまとめ』で練習サイトをまとめていますので、ぜひお子さんのひらがな練習に試してみてください。
このように、海外在住でも子供の日本語教育に関してできることはたくさんあります。 海外生活の中で、子供が日本語を一つの特技として考えれるようになると良いですよね。
オンライン上でできる日本の通信教育は、ネット環境さえ整っていれば世界中どこにいてもできます。
ですから、海外在住の子供にとって日本の通信教育はかなり有難いサービスです。
実際うちの子供たちも小さい頃から色々な通信教育にお世話になってきました。
子供の通信教育に関しては以下の記事も合わせてどうぞ。
海外在住の子供が受講可能な通信教育をまとめた記事
海外在住|幼児期の日本語教育は家庭での会話にも注意
母語が最も発達するのは2歳から4歳ころだと言われています。
言葉を習得する一番大切な幼児期に、日本語に接する機会が減ってしまうと日本語が失われてしまうかもしれません。
海外に住んでいても乳幼児期はほぼ1日中お母さんと日本語で過ごすことができます。
実際、うちも1番目の子どもの時を思い返すと、子供は私とどっぷり日本語で生活をしていました。
海外在住の子供は日本で生活する子供と比べると、もちろん日本語を使う場面や会話をする相手にも限りがあります。
ですから、日本語特有の言い回しや表現に接する機会も当然少ないわけです。
また日本語で絵本の読み聞かせをするなど、日本語をたくさん使ってあげると子供はスポンジのような脳で日本語をどんどん吸収します。
乳幼児期の過ごし方しだいでは、その後の日本語力にも大きく影響を与えると言っても過言ではないでしょう。
幼児の絵本に関しては別記事『【幼児の絵本】オンライン無料おすすめサイトまとめ!!』も合わせてどうぞ。
海外在住|子供の日本語教育は親の役目?
子供によってそれぞれ性格も違うので日本語学習を嫌う子供もいるのも事実です。
実際、うちにも三人子供がいますが、三人とも日本語に対する興味の持ち方は違います。
親がどんなに日本語を使っても子供からの返事は英語だったり、きょうだい間の会話は常に英語だったり。
正直、私は子どもが日本語学習をしたくないのであれば親が無理に教えなくても良いのでは?・・・日本語を維持するかしないかは、子どもの自由だから無理に教えなくても良いのでは?・・・なんてことを考えた時期もありました。
実際子供の日本語維持には親の努力も必要ですから、挫けそうな時もありました。
ですが、いろいろな人たちの話を聞いたり、海外在住の周りの先輩ママたちの話を聞いているうちに、親の私も”がんばろう”と言う気持ちになりました。
なぜなら、
「選ぶのは子どもの自由だから無理に教えなくても・・」というのは子どものためではなく、むしろ私自身が努力をやめるための言い訳のように思えたのです。
子供の選択肢や可能性をある程度お膳立てをするのは親の役目ですからね。
【先輩ママの息子さんが小さい時】
先輩ママ(日本人)は家庭の中でも普通に日本語を話していたので、子どもの日本語については特に何もせず自然に任せていたようです。
ですが、息子さんが幼稚園に通うようになり英語が増え始め、小学校に入ったらさらに英語が多くなり・・・”これはいかん!”と思ったらしく、小学校に入ってしばらくすると日本語教育に力を入れようと色々なことを試したそうです。
ですが、息子さんは全然興味を持ってくれず、『日本語=勉強』という感覚になってしまったようで、日本語を嫌がったそうです。
その結果、日本語を教えようとすると子供と喧嘩になり、結局はあきらめてしまったそうです。
が、
【先輩ママの息子さんが成長してから】
大きくなった息子さんは、日頃から日本語はなんとなく耳にしていたので、聞き取りは難しい言葉でなければそれなりにできるようです。
でもわからないことも多く、話すのはヘンテコな日本語になり、英語の方が断然楽なようです。
息子さんは、幼少期にお母さんが日本語教育を教えてくれようとしたことなんて忘れてしまっているようで.....息子さんに「どうして日本語をちゃんと教えてくれなかったの?...」と言われたそうですΣ(゚д゚lll)
大きくなった息子にそんなセリフを言われると、悲しいですよね💧
日本人のバックグラウンドを持っているし、言語は1つ以上話せるならそれは特技になることです。
日本語が話せることに、徳になることがあっても、損することはないですからね。
彼女の息子さんも大きくなって初めてそれがわかったのかもしれません。
小学校に入ってから改めて日本語を学べば良い・・・ではなく、幼少期から自然に日本語を身につけさせていくのが大事だとわかりました。
とは言っても、これはあくまでもわたし自身、そしてわたしの周りの話です。
日本語を子供に強要することによって、親子関係または家族がギクシャクしてしまっては本末転倒ですからね。
海外子育ては幼児期の日本語教育が大事
私はオーストラリアで3人の子供を育てていますが、彼らの日本語力には違いがあります。
海外在住|3人きょうだいで日本語力に違いが出るのはなぜ?
わが家の子どもたちは、3人ともそれぞれの幼児期に現地の幼稚園に通いました。
ですが、3人とも通い始めた年齢は異なります。
- 1番目の子=3歳を過ぎてから
- 2番目の子=2歳から
- 3番目の子=1歳を過ぎた頃
最も日本語力が弱いのが末っ子です。
これに関しては「わかる!! わかる!!」と思う方もいるかもしれませんね。
なぜ同じ家で育つ3人の子どもの日本語力に違いが出たのか。。。と言うことを、私なりに考えてみました。
そして、以下のような理由があると考えています。
- 幼児期の英語環境が多かったかどうかの違い
- 幼児期に日本語教育に力を入れたかどうかの違い
- 幼児期に家の中で使う会話が日本語のみだったかどうかの違い
1番目の子供が保育園に通い始めたのは3歳を過ぎてからです。
もちろんそれまでの間も同年代のローカルの子供と遊ぶ機会は作っていました。
ですが、1番目の子供に関しては日本人の子どもとも遊ぶ機会もたくさんありました。
1番目の子供は常に母の私と一緒にいましたし、私との会話は全て日本語だったので、ほぼ日本語での生活でした。
また一人目だったということもあり、わたし自身子が子供と1対1で過ごす時間がたくさんあったのも確かです。
その結果、子供が日本語に集中することができたのです。
とにかく日本の幼児番組をひたすら見て、日本の絵本の読み聞かせをしていました。
ですが、今思うと2番目・3番目の子どもの幼児期には、1番目の子供の時と同じことをする時間の余裕がなかったのも確かです💦
正直、わたし自身が1番目の子供の時と同じように日本語教育に向き合えませんでした。
そして2番目3番目の子供の時は、早い段階で保育園へ通い始めたので、私から離れて英語環境で過ごす時間が増えてしまったのも事実です。
ですから、子供は遊びの延長線でどんどん英語を使うようになり、英語混じりの日本語を話すようになっていきました。
また保育園や幼稚園で英語のDVDを見るので、どうしても家に帰ってきてからも英語の番組を見たがるようになったのです。
私も家事をしている間は大人しくしていてほしい...と言う気持ちから、子供が見たがる英語番組を見せてしまっていました。
その影響を大きく受けたのが末っ子なのかもしれません。
未だに他のきょうだいに比べると英語番組を好んで見ますから。
海外在住|日本語維持には努力が必要
海外在住の日本人のママやパパの中には、「両親が日本人だから」と、子供の英語を心配し、なるべく英語に触れさせることを優先しようとする人もいます。
幼少期に「うちの子供、日本語の方が強いのかな?」と感じても、子どもが小学校に通うようになると基本的に1日6時間、1週間にすると30時間は英語環境で過ごすことになます。
きょうだいがいれば、家に帰ってからもきょうだい間の会話は英語のほうが楽になります。
実際、うちの1番目の子の幼少期は日本語が断然強かったのです。
ですから、本音を言うと彼女の英語を心配しなかったわけではありません。
ですが、小学校に入り、私と離れる時間が長くなればなるほど英語をあっという間に話すようになりました。
ですが彼女は現在も日本語を問題なく話します。
それは、幼児期に日本語教育がしっかりできたからだと実感しています。
海外在住の子育て、家では日本語?英語?
この疑問、意外とたくさんの人が持っているかもしれませんよね。
実際わたしも子供が小さい時は、この疑問を持ったことがあります。
ママ友の中には、現地の幼稚園や小学校の先生から「家でも英語を話すようにしてください。」と言われた経験がある人もいます。
幼稚園や小学校で、ネイティブの子どもと比べて英語を理解していないのでは?と先生か感じたら「家でも英語を話してください」と言う先生がいるんですよ。。。
でも、先生にそんなことを言われたらちょっと心配になってしまいますよね。
でもこの時点で心配しなくても大丈夫です。
私はひたすら家の中では子供たちに日本語で話してきました。
ですが、子どもたちは英語には全く問題なくネイティブで成長しています。
もちろん、将来的に全く日本に帰国する予定もなく海外で生きていくのであれば、日本語を忘れたとしても英語(現地語)力をつけることを優先させるべきなのかもしれませんけど。。。
これに関してはそれぞれの価値観の問題かもしれませんね。
とは言え、実際に子供の先生に「家でも英語を・・・」なんて言われてしまうと ”やっぱり日本人同士の子供だから英語ができないのかしら?” なんて悩んでしまうかもしれませんよね。
ですが、言語に関して知識のある先生はそんなことは言いませんし、実際に海外で先生をした経験をお持ちの先生は「家では日本語を使うようにした方がいいですよ」と言うアドバイスをしてくれましたよ。
海外在住|幼児期の日本語教育が日本語維持の大きなカギ!?【まとめ】
たとえ現地で日本人の幼稚園や日本語補習校などに通わせたとしても、日本で生活をするのに比べると、圧倒的に日本語を使う機会や相手に制限があります。
そのような環境で、敬語や日本語独特の表現などを覚えるのはとても難しいことです。
ですから、幼児期から家では日本語を使う習慣をつけておくのが良いですよ。
そして、ぜひ海外在住でもできる日本語教育を試してみてください。
-
参考【海外受講可能】幼児向け通信教育おすすめ6選を料金・特徴で比較!
続きを見る
-
参考【海外受講可能】小学生向け通信教育おすすめ7選!料金口コミ評判まとめ
続きを見る
-
参考【海外受講可能】中学生向け通信教育おすすめ6選まとめ!無料体験あり
続きを見る