海外で子育てをしていると、子供の日本語教育について悩むことはありませんか?
私自身、海外在住の3人の子供の母なので、日本語教育に関していろいろと試行錯誤してきました。
海外在住の子供の日本語教育、おすすめの方法はこれ!
わが家の子供は日本人ですが、オーストラリアで生まれ育ち、現地の学校に通っています。
そのため、日本語教育についてはさまざまな方法を試してきました。
海外在住の子供の日本語学習方法
- 日本語補習校に通う
- 日本のオンライン教材を利用する
- 日本の動画配信サービスを活用する
- 日本の学校へ体験入学させてもらう
海外在住の子供の日本語教育|日本語補習校に通う
海外在住の子供の日本語教育といえば、まず思いつくのが「現地の日本語補習校に通わせる」ことではないでしょうか。
わが家の子供も補習校に通いましたが、途中でやめることになりました。
補習校について詳しく知りたい方は、別記事『補習校に行かない理由/やめたの後悔してる?』も参考にしてみてください。
補習校の特徴
- 授業は主に土曜日または放課後に実施される
- 多くの場合、現地の日本人会が運営を行う
- 国語や算数(数学)を中心に、日本の学校制度に基づく授業
- 文部科学省から無償で教科書が提供される
- 入学式、卒業式、運動会、遠足、社会見学など、日本の伝統行事なども行われる(施設による)
- 認定校には日本の公立学校の教員派遣されことも
海外在住の子供への教科書の無償配布について詳しく知りたい方は、別記事『海外在住者にも日本の教科書が無償配布されるって知ってますか!?』をどうぞ。
補習校に通うメリット
- 同じような境遇の子供と交流できる
- 日本の学校のような授業が体験できる
- 日本語の図書を借りられる
- 運動会や季節行事など日本の文化に触れられる
補習校に通うデメリット
- スポーツなどの他の習い事2時間を避けなくなる
- 子供はの負担が増える
- 現地校との両立が難しい
- 宿題をめぐって親子での衝突が増えることも
- 週末の自由な時間が減ってしまう
日本語補習校は、日本語を学ぶため有効な手段ですが、子供や親にとっての負担もあります。
特に、将来的に日本に戻る予定があるご家庭にとっては、通っておくことで日本の学習にスムーズに適応できるかもしれませんね。には、
海外在住の子供の日本語教育|日本のオンライン教材を利用する
海外在住の子供の日本語教育には、日本のオンライン教材を利用する方法もおすすめです。
オンライン教材には、有料の通信教育と無料で気軽に学べるサイトの両方があります。
有料のオンライン教材については、インターネットで多くの選択肢が見つかりますが、実際にどれが最適か見極める必要もあります。また海外から全て利用可能とは限りません。
そんな方には、海外から受講可能な日本の通信教育を紹介した以下の記事をチェックしてみてくださいね。
特に、うちの子供は『すらら』にお世話になり、良い学習体験を得られたと感じています。
興味のある方は以下の記事も参考にしてください。
日本の有料通信教育は、うまく活用すれば、子供が日本語を学ぶのに非常に良い方法だと思います。
ここでは、海外から日本の通信教育を利用する際のメリットとデメリットについて簡単にまとめてみました。
通信教育を受講するメリット
- ネット環境さえあれば、どこからでも受講できる
- 日本国内と同じ教材で学習できる
- 子供のペースで無理なく学習可能
- 隙間時間に学ぶことができ、繰り返し学習できる
通信教育を受講するデメリット
- 強い意志がないと毎日の継続が難しい
- 保護者のサポートや管理が必要
- 習慣化するまでが大変
通信教育はとても便利ですが、子供がサボろうと思えばいくらでもサボれます。
ですから、親子でしっかり話し合いながら取り組むことをおすすめします。
無料で簡単なものが学べるサイトに関しては、以下の別記事で紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね♪
海外在住の子供の日本語教育|日本の動画配信サービスを使う
日本の動画配信サービスを利用することも、日本語学習としてもおすすめの方法です。
動画配信サービスを通じて日本のコンテンツに触れることは、海外在住の子供にとって効果的な学習方法の一つと言えるでしょう。
かつては、私の両親が子供向けの番組を録画し、ビデオやDVDを送ってくれていました。
ですが、今はありがたいことに動画配信サービスがあるので、わざわざ日本から録画を送ってもらわなくても、日本の動画を海外からでも気軽に楽しむことができます。
そこで、動画配信サービスのメリットデメリットについても簡単にまとめてみました。
動画配信サービスのメリット
- 海外からでも日本の動画が見放題
- 子供が興味を持ちやすいアニメが豊富で日本語学習に最適
- いつでも好きな時間に視聴できる
- 大抵は家族で同時登録できるので、兄弟間での番組争いが避けれる
- 最新作の視聴も可能
動画配信サービスのデメリット
- VPNが必要な場合がある
(NetflixはVPNを使わなくても視聴できるが、VPNを利用すると見れる日本の動画数が増える) - 月額料金がかかる
動画配信サービスは毎月利用料がかかります。
もちろんDVDやYouTubeも良い選択ですが、、、、
ですから、わが家では日本のアニメやドラマ、映画の視聴には主に動画配信サービスを利用しています。
参考までにうちではU-NEXTとNetflixを利用しており、VPNにはNord VPNを使用しています。
日本のアニメには、子供たちの日本語学習のために大変助けられていると実感しています。
さらに詳しく知りたい方は、別記事『海外在住の子供の日本語学習にアニメが超おすすめ!』もぜひあわせてどうぞ。
海外在住の子供の日本語教育|日本の学校へ体験入学させてもらう
最後に、海外在住の子供の日本語教育方法として、日本に帰省した際に日本の学校に通わせる方法をご紹介します。
わが家では、子供が小学生の頃に日本に帰省する際、日本の小学校に入学させてもらっていました。
現地校(オーストラリア)の先生方も、小学校であれば日本の小学校体験を良い経験として応援してくださることがほとんどで、快く賛成していただけました。
なんてことを考えてしまうかもしれませんね。
ですが、
日本の学校に体験入学するメリット・デメリットも簡単にまとめてみました。
日本の学校に体験入学するメリット
- 日本ならではの学校体験ができる
(集団登校・下校、給食当番、掃除当番など) - 時期によっては運動会や遠足にも参加でき、海外の学校とは異なる雰囲気を楽しめる
- 日本語を使う機会が増えるため、日本語力が大きく向上する
- 団体行動に馴染むことで日本語に対する興味が増し、日本人としてのアイデンティティーものために育まれる
日本の学校に体験入学するデメリット
- 体験入学のために、事前準備として必要なものを揃える必要がある
- 日本語に不慣れな点を笑われたり、妙な扱いを受けることもある
- 受け入れ態勢が学校によって異なり、必ずしも理解のある先生に恵まれるとは限らない
うちの子は体験入学を心から楽しんでくれました。
ただし、体験入学をした他の親御さんや子供たちの話を聞くと、全てが順調だたわけではないという話も耳にしたのも事実です。
ですから、事前に入れてもらえるかどうかを、お住まいの地域の学校へ問い合わせておくと安心ですね。
学校によっては体験入学をさせてもらえないところもあるようなので、あなたのお住まいの地区に事前にチェックしておくことをおすすめします。
わが家の場合、地方の学校だったのでとても快く受け入れてもらえたため、本当にありがたい経験をさせていただきました。
海外在住の子供が日本語教育をするメリット
海外で育つ子供の日本語教育について、「このまま諦めてるべきか、それとも頑張り続けるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
私自身も、日本語教育について何度も頭を抱え続けてきました。そこで、海外で子供に日本語教育を行うことのメリットについて考えてみました。
- 将来的に選択肢が広がる
- 日本語教育の頑張りが自信につながる
- 日本人としてのアイデンティティが育まれる
- 日本に訪れた時に困らない
- 日本に住む家族と自由に会話できる
いかがでしょか?他にもたくさんのメリットがあるかもしれません。
とはいえ、海外での日本語教育を途中で諦めてご家庭も多くあります。
それほど、親にとっても子供にとっても大変なことだからです。
それぞれの家庭には、その家庭にしかわからない悩みや問題もありますよね。
ですから、日本語教育を続けるか諦めるかについては、親子でよく話し合うことが大切です。
海外在住|子供に日本語学習をさせるときの注意点
小学校に入るまでは、子供がほとんどの時間を親と一緒に過ごすため、日本語について特に心配することは少ないかもしれません。
むしろ現地語の方が気になる時期かもしれませんね。
ですが、小学校に上がると現地の言葉を使う機会が急増し、日本語の維持が難しくなってきます。
そして、補習校に通っていても宿題などで現地校との両立が厳しく、日本語の宿題を嫌がる子供も増え、時にはそのことで親子喧嘩になることも少なくありません。
親が「日本語を学ばなければならない」と一方的に強制すると、子供はますます日本語学習を嫌がるようになります。
子供はやりたくないことから逃げようとするものですが、やらない理由が単に「面倒」や「やりたくない」といったものなら、親子で話し合いながら一緒に解決策を見つける姿勢が大切です。
体調やメンタルへの影響がある場合は無理に続けるべきではありませんが、安易にやめるのではなく、何度も話し合うことが必要だと思います。
なぜなら、私の周りの何人かの親御さんから「子供が小学生の頃、日本語学習を嫌がったため、子供の意思を尊重して学習を諦めたものの、成長してから『どうして日本語を教えtくれなかったの?』と言われた」という話を聞くことがあります。
親としては良かれと思って「諦める」という選択をしたにもかかわらず、後になってそのような言葉を聞くことになるとは、想定外だったのではないでしょうか。
親としてはそんなことを言われると、考えてしまいますよね。
海外在住の子供の日本語教育おすすめの方法【まとめ】
ここでご紹介した海外在住の子供の日本語教育のおすすめ方法は、実際にわが家で行ってきたものです。
他にもさまざまな方法があるかと思いますので、ぜひお子さんと話しながら、興味を持って取り組めるやり方を見つけられると良いですね。
海外での日本語教育は確かに大変ですが、子供の将来を考えると、できる限り選択肢を広げておきたいと思うのが親心ですよね。