海外で子育てしていると、子供の日本語教育に関しての悩みが多かれ少なかれありませんか?
この記事を書いている私は海外在住19年、3人の子育てを通して実感しています。
そしてこれまでに、子供の日本語教育に関してはいろいろと試してきました。
海外在住の子供の日本語教育、おすすめの方法はこれ!
うちの子供は日本人ですが、海外(オーストラリア)で生まれ育っています。
学校も現地の学校に通っているので日本語教育に関しては色々と試してきました。
海外在住の子供の日本語学習方法
- 日本語補習校に通う
- 日本のオンライン教材を利用する
- 日本の動画配信サービスを使う
- 日本の学校へ体験入学させてもらう
海外在住の子供の日本語教育|日本語補習校に通う
海外在住の子供の日本語教育といえば、まず初めに考えるのが”現地にある日本語補習校に通わせる”ということではないでしょうか。
うちの子供も補習校に通いました。
が、、、
実は途中でやめたんですけどね。
補習校に関して興味のある方は、別記事『補習校に行かない理由/やめたの後悔してる?』をどうぞ。
補習校のポイント
- 土曜日または放課後で授業が行われる。
- 現地の日本人会が運営を行うことが多い。
- 補習校の授業は国語・算数(数学)が中心に行われる。(授業は日本の学校制度に基づいた教育を行うことを前提としている)
- 教科書は文部科学省から無償で配布される。
- 補習校では入学式・卒業式・運動会・遠足・社会見学などの行事や日本の伝統文化行事も行われる。(施設によって異なる)
- 補習校の認定校では日本の各都道府県の推薦を受けた公立学校の教員が文部科学省を通して日本から派遣される。
海外在住の子供への教科書無償配布に関して詳しく知りたい方は、別記事『海外在住者にも日本の教科書が無償配布されるって知ってますか!?』をどうぞ。
補習校に通うメリット
- 同じような境遇の子供がいる
- 日本の学校のような授業が体験できる
- 日本語の図書が借りれる
- 運動会や季節行事など日本の文化が学べる
補習校に通うデメリット
- スポーツなどの習い事ができなくなる
- 子供の負担が増える
- 現地校との両立が大変になる
- 宿題などをめぐって親子喧嘩が増える
- 週末の自由時間がなくなる
日本語補習校は日本語教育を学ばせるためには、確かにおすすめの方法です。
ただ、デメリットでも書きましたが、子供と親の負担も増えます。
ですが、いつか必ず日本に戻ることが決まっているのであれば、日本語補習校に通っておいた方が良いかもしれませんね。
海外在住の子供の日本語教育|日本のオンライン教材を利用する
海外在住の子供の日本語教育として日本のオンライン教材を利用する方法もおすすめです。
オンライン教材と言っても、有料のオンライン学習と無料で簡単なものが学べるサイトもあります。
有料のオンライン学習は、ネットで検索すると通信教育がたく見つかります。
ですが実際にどれが良いのか、また全ての通信教育が海外受講可能なわけでもありません。
そんなあなたには、海外から受講可能な日本の通信教育をまとめた以下の記事をどうぞ。
参考までにうちの子供が特にお世話になったのは通信教育の『すらら』です。
通信教育のすららに興味があれば以下の記事も合わせてどうぞ。
日本の有料の通信教育に関しては、上手に利用すれば海外在住の子供が日本語学習をする上でとても良い方法だと思います。
そこで、海外から日本の通信教育を受講するメリットとデメリットについてまとめてみました。
通信教育を受講するメリット
- ネット環境さえ整っていれば、どこからでも受講ができる
- オンラインで受講する教材に関しては、日本国内と同じものが受講できる
- 無理せず子供のペースで学習ができる
- 隙間時間を使っていつでも学習できる
- 繰り返し何度も学習できる
通信教育を受講するデメリット
- 意志が強くないと毎日継続するのが難しいかも
- 保護者のサポート管理が必要
- 習慣化するまでが大変
通信教育はとても便利ですが、自分がサボろうと思えばいくらでもサボれるます。
ですから親子でしっかり話し合って進めることをおすすめします。
無料で簡単なものが学べるサイトに関しては、以下の別記事で紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね♪
海外在住の子供の日本語教育|日本の動画配信サービスを使う
日本の動画配信サービスを利用することも、日本語学習の方法としてはとてもおすすめです。
動画配信サービスを使って日本の動画を見ることは、海外在住の子供の日本語学習方法としてはかなりありです!!
うちでは、昔は日本の両親に子供番組を録画してもらい、ビデオやDVDを送ってもらっていました。
ですが、最近は動画配信サービスというありがたいサービスがります。
ですから、わざわざ日本から日本の番組を録画したものを送ってもらわなくても、海外にいながら日本の動画が見放題ですからね。
そこで、動画配信サービスのメリットデメリットについてもまとめてみました。
動画配信サービスのメリット
- 海外から日本の動画が見放題
- 子供が興味を持つアニメが見放題 (特に子供の日本語学習におすすめ)
- いつでも好きな時に見れる
- 大抵は家族で同時登録できるので番組をめぐってきょうだい喧嘩にならない
- 最新作も見れる
動画配信サービスのデメリット
- VPNを使わないと視聴できない。
(NetflixはVPNを使わなくても視聴できるが、VPNを使うと見れる日本の動画数がぐんと増える) - 月額料金がかかる
動画配信サービスは月々の利用料が多少かかります。
もちろんDVDやYouTubeで見るのも良いですが、
なので、うちでは日本のアニメやドラマ・映画などを見るときは動画配信サービスを利用しています。
参考までにうちではU-NEXTとNetflixを利用しています。 そして利用しているVPNはNord VPNです。
うちの子供たちの日本語学習として、とにかく日本のアニメには大変お世話になております。
別記事『海外在住の子供の日本語学習にアニメが超おすすめ!』も合わせてどうぞ。
海外在住の子供の日本語教育|日本の学校へ体験入学させてもらう
最後に、海外在住の子供の日本語教育方法として、日本に帰省した際にに子供を日本の学校へ体験入学させてもらう方法を紹介させていただきます。
うちは子供が小学生の頃は日本に帰省した時に日本の小学校に体験入学させてもらっていました。
小学生くらいだとこちら(オーストラリア)の現地校の先生も、学校をお休みして日本の小学校に体験入学することに関しては、良い経験だと快く賛成してくれます。
なんてことを考えてしまうかもしれませんね。
ですが、
日本の学校に体験入学するメリット・デメリットも簡単にまとめてみました。
日本の学校に体験入学するメリット
- 日本の学校でしかできない体験ができる
(集団登校、集団下校、給食当番、掃除当番etc...など) - 時期によっては運動会や遠足なども体験できる
(海外の現地校とは全然違う運動会) - 同じ学年の子供たちと話す機会が増えるので日本語力が格段に上がる
- 団体行動に馴染むようになる
- 日本語に対する興味が高まる
- 日本人としてのアイデンティティーが育まれる
日本の学校に体験入学するデメリット
- 体験入学といえども、事前に色々と買って用意しなければいけない
- 日本語の小さな間違いを笑われたり、妬みやひがみの的になってしまった経験がある子供もいる
- 必ずしも理解のある先生がいるわけではない
なぜなら、メリットにも紹介しましたが、日本の学校でしか体験することができないことがたくさんありますから。子供にとってはとても良い経験になるはずです。
うちの子は体験入学をとっても楽しんでくれました。
とはいっても、体験入学をしたことのある周りのママや子供たちから話を聞くと、残念ながら必ずしもみんながみんな体験入学を快く終えたわけではないのも確かです。
なぜなら、体験入学をした子供の中には、いじめとまではいきませんが良い思いをしなかったという話も聞いたことがあります。
学校によっては体験入学をさせてもらえないところもあるようなので、あなたのお住まいの地区に事前にチェックしておくことをおすすめします。
うちの子供の場合は田舎の学校だったためか快く受け入れてもらえました。
海外在住の子供が日本語教育をするメリット
海外で育つ子供の日本語教育について、諦めてしまおうか・・・頑張った方がいいのか・・・というのは常に悩むことだと思います。
実際私自身も子供の日本語教育に関しては頭を抱え続けてきました。 そこで、海外で子供の日本語教育をするメリットを考えてみました。
- 子供にとって将来的に生き方の選択肢が広がる
- 日本語教育を頑張ることが、自信につながる
- 子供のアイデンティティーが育つ
- 日本に行ったときに困らない
- 日本に住むファミリーとの会話に不住しない
どうですか?メリットはもっともっとあるかもしれません。
ですが、海外在住の子供の日本語教育を実際には途中で諦めてしまう人はたくさんいます。
なぜなら、それくらい親にとっても子供にとっても大変なことだからです。
そして、それぞれの家庭にはその家庭にしかわからない悩みや問題だってあります。
なので、日本語教育をする理由も、諦めるか頑張るかについても、親子でしっかり話し合うことが大事です。
海外在住|子供に日本語学習をさせるときの注意点
子供が小学校に入るまでは、1日の大半もしくは一日中お母さんと一緒に過ごしますよね。
ですから日本語の問題は特に気にならないかもしれません。
むしろその時点では現地語を気にする方もいます。
ですが小学校に入ると、どんどん現地の言葉が増えていき、日本語を維持するのが難しくなっていきます。
そして、補習校に通っていても宿題などで現地校との両立が大変になり、日本語学習を嫌がるようになる子がたくさん出てきます。
その結果、親子の間で補習校の宿題をめぐって親子喧嘩になることも少なくありません。
親が日本語を「やらないとダメ!」だと一方的に親の権限で強制でさせると、子供はどんどん日本語学習が嫌いになってしまいます。
親の意見で一方的にさせるのではなく、子供がどう考えているのかもちゃんと聞いてあげたうえで、しっかり親子で話し合う必要があります。
また、日本語学習がどうして必要かということも、きちんと話してあげることが大事かもしれません。
もちろんそれを無理やり続けさせることが体調やメンタルへの影響を及ぼすようであれば続けるべきではないでしょう。
ですが、単純に面倒だとか、やりたくない、などの理由の場合はすぐにやめることを納得しないで、何度も話し合いをしながら親子で一緒に解決することが大事です。
なぜなら、私の周りでも何人かのお母さんからこんな話を聞いたことがあります。
子供が小学生の頃、「日本語学習をやりたくない」という子供の意思を尊重して日本語学習をしぶしぶ諦めたそうです。
ですが、子供が成長してから「どうして日本語を教えてくれなかったの?」と言われたそうです。。。
親としては日本語学習を続けさせたかったけれど、子供のために良かれと思って仕方なく”諦める”という選択をしたのに、子供が成長してからそんなセリフを聞くなんて思ってもいなかったでしょうね。
何人かから似たような話を聞くと、さすがに考えさせられます・・・・・
海外在住の子供の日本語教育おすすめの方法【まとめ】
ここで紹介した海外在住の子供の日本語教育おすすめの方法は実際にわが家で行ってきた方法です。
もちろん他にもいろいろな方法があるかと思います。
お子さんと話しながら、お子さんが興味を示すやり方が見つかると良いですね。
海外在住の子供にとって、日本語教育を頑張ることはとても大変です。
ですが子供の将来を考えると、できる限り選択肢を広げておきたいと思うのが親心ですよね。